何かの罪で


言葉を奪われたかのように





何も話せないまま。



















不二は泣くことを隠さずに










私は布団のなかで全てを隠しながら





















暗い部屋の中



二人








長い間




同じ痛みを胸に抱えながら
















すれちがおうとしていた。




























For the incurably ill 8

 

 

 

 




「わかったよ。もう・・・」






















































「ごめんね?」



















































「・・・・・さよ・・・・・・っ・・・・」





























 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











「さよなら。」





































 

 

 

 

 

 

 

 

 













ドアの開く音がして











不二が








出て行く







私の部屋から







私から



































はまだ

動かない



























































「

 

 

 

 







きっとこれが


最期のひとこと



























































「大好きだ、よっ・・・・」





































































































ドアの閉まる 瞬間に
















































「・・・・・不二っっっっ」









「!」



















が起き上がって 不二をまっすぐに見つめ、叫んだ。




泣きはらした真っ赤な目で

泣きはらして別人のように枯れた声で















「あたっ・・・・あた、しも・・・・・・不二が好きだよ」











「だいすき、だよ」











「不二がいないと生きっ・・・・生き、て、いけないよ    っ・・・」











 

 

 


大粒の涙をこぼしながらそういって

絶えられずに


つっぷした。

 

 

 

 

 

 









の泣きじゃくる声の響く中










不二はぼうぜんと立ち尽くし



















暫くして



















優しい笑顔の後に最高級のうれしさに顔ゆがめて





 

 

 

 












の上に飛びついた。














「っ、・・・」





「・・・・っく    ふ、 じ・・・」







「・・・・ばか・・・・・・」























しがみついて




体をあずけて






キスをして




















そのまま


















いつのまにか









まるで子供のように








安心したからなのか















時間が止まったかのように













寝入ってしまった。





























モドル




041118