次の日も マスクをして学校に行った。

 

たぶんもう3時間目くらいだけれど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

F o r  the  incurably ill 3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もともとちゃんと起きる気なんてなかったけど

やっぱり寝坊して

よっぽど休みたかったけど

負けたくなかったし

 

 

この時間なら 不二に会わなくてちょうどいいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰もいないんじゃないかと思うような

静かな学校

 

 

 

げたばこに

 

 

何か

 

入っている。

 

 

 

 

また 嫌がらせだろうか

近づいてみると

そこには 黄色いテニスボールがひとつ

無言で たたずんでいた。

 

 

「・・・・・」

 

ぞくっとした。

彼女たちだろうと思った。

 

げたばこにテニスボール 

はそんなに不自然なでもないし

私はテニス部員達と割と仲がいいから

誰かがたいした意味もなくやったことかもしれない けれど

私にダメージをあたえるには充分だった。

 

「・・・・」

 

靴を出すために テニスボールを手に取ると

裏側に血がついているのが分かった。

 

ぞっとしたし驚いたけれど

声は出なかった。

 

確信は無いけれど

私の血だろうと思った。

 

 

テニスボールをゴミ箱に投げて 教室へ向かった。

 

 

ゴミ箱の中でテニスボールがはねて

軽快な音を立てたけど

 

誰もきっと

 

 

 

気づかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


モドル

 

 

041106