ずっと好きだったのに







なんて







言えるわけない


















































ふ    
  



















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










自分から告白する


なんて選択肢私の中に無くて

思考回路に無くて







学年でもテストは1位2位を争ってて


一緒に図書館で勉強したりして


噂になったりして



そんなものに、もてはやされるだけで嬉しかった



なんて子供なんだろうと


今は思うけれど。













「ねー 知ってる?手塚くん彼女できたって」

「え!?嘘ー!だれ??」

「3組の叶さん」

「えー!?あの子性格悪いじゃん。」

「ねー。こないだなんて2組の木村くんを1週間でふったんでしょー?」

「その前は西野せんぱいと山下くんの二股だっけ?」


「どっちから告ったの??」

「叶さんに決まってんじゃん」


「ってゆーかさんは?」

「さぁ・・ただの噂だったんじゃない?」

「えー絶対付き合ってるっと思ってたのにー」


「手塚君見る目なーい」




 

 




誰に聞いたかと問われても答えられない。


誰かに聞いた。

どっかで聞いた。


自然と耳に入るもの。




 

 




 

 

 





授業中でも






移動中でも





部活のときも













ゆっくりとダメージを受けている自分に


あぁやっぱり手塚のこと好きだったんだよなぁ って


















ばかみたい





泣きそうになった。



















「」


「ん?」


「このプリント配っといてくれ。」

「は。なんで私が」

「・・・・・」

「おいコラ?」

「いや、お前を信頼しているということじゃないか。」

「はは。そんな無表情で言われてもなぁ。
 そんなんじゃ昼下がりの奥さんを惑わすセールスマンになれないよ。」

「・・・・・・なるつもりはい」

「あとホストにもなれないねぇ。」

「なるつもりはない」

「は!?・・あんた自分の前に広がる無限の可能性を、中3においてすでに2つも捨てる気?」

「かまわん。」





手塚との会話は何も変わらない。

変わる必要が無い。




私は手塚の彼女でも

元カノでもないんだから。



違っていたのは

私の内側と 周りの目だけ。




何にも無いようでいて

胸は悲鳴を上げていて

 


本当は

 


泣きそうだったのよ。







周りも 「あーぁ」 みたいな目で見るのやめてよ。

何も無かったんだから。

狙ってた男横取りされたかわいそうな女みたいな目で私を見ないで。



前は二人で話していたら

無言で私たちを はやしたてていたくせに(効果は私にしかなかったようだが)

 



今は無言で


暗い空気を流してくるのね。








 

 












私   どうしたらいい。



いつもの私はもう形だけ。




本当は
くずれ
  おちるギリギリのとことで保っているだけ。












授業中でも





移動中でも





部活のときも

 






気づくと一人で暗いところにいるの。






 

 

 

 

 

 

 

どうしたら



























「あれ?さん。」

「!」

 

放課後の下駄箱。

一番会いたくない人にあった。





この空気は何?

おかしいわ。

私は手塚の元カノでもなんでもないのに。





 

 


大体今まで声を掛け合うようなこと無かったじゃない。



接点がないし。



今まで一度も話したこともないかもしれない。



なのにいきなり



何?











「ばいばい。   また明日ね。」





・・・・・何がしたいの その笑みは




「・・・・さよなら。」










いきなり声をかけられたことに戸惑いながらも、笑みを返して言った。

そんな自然な私の演技を。
















「ねぇさん。」


「!」









何









「イイ男はちゃぁんと捕まえといたほうが いいよ?」




























怒りも何もかも通り越して







・・・むしろ 、  すごい。





こんなこと言える人めったにいないでしょう。



真性の性悪だ。




何がこの人をこんなにしてしまったんだろうか














「あ、怒った? あは、ごめんねー ?」








































なにかが切れた。


















覚えた怒りが頭をめぐって出した結論に





心の中で何か    切れた。































あなたのおかげね




ありがとう




というのも おかしいかしら












「・・・・  叶さん」


「 ん?なぁに?」



「私、あんなダメ男最初っから狙ってないから。」























「・・・はぁ?手塚君のこと?





 生徒会長だし、全国レベルのテニス部の部長だし、頭いいしかっこいいし。
 超イイ男じゃない?

 どこがダメ男なわけ?」







 

 




それがあなたのブレーン?























私はもうすでに靴を履き終えていて



あとは重いガラスの扉を開けて
出て行くだけで






顔を少しだけ後ろに向けて 言った。




























「あんたみたいな女と付き合うところ・・・とかかな?」













「な


















扉を開けて

ローファーで落ち葉を踏みしめて



夕焼け前の爽やかな秋の空気を楽しんだ。









































「・・・・・・・あと、ヅラなとことか」



























モドル



















なんだか青学は暗いハナシばっかで申し訳ない。
本来のアホいの!アホいのを!!







041128