退屈授業1


時は4限。
退屈な、政経の時間。
 
授業が始まって数分後。

は1冊の本を鞄から取り出した。

 

ごく自然な、むしろ堂々とした動作だった。
 
跡部は関心しながらその様子を見ていた。



(よく教師にばれねーな。)
 

本をノートの上に広げて、なんでもないように本に耽っている。
時々顔を上げては、黒板を見ているような素振りをしてみせる。
教師の視線は完璧にスルーしている。

 
(コイツ・・・)
 
 
しばらくしてからが顔を上げ、うんざりとしながら筆箱をごさごさと探り始めた。
 

(やっとノートとるのかよ。)

 
ふとの動きが止まり、読んでいた小説をじっと見つめている。
 
表紙を見たり裏表紙をめくったり本を上からのぞいたり・・・・
 

(・・・?)

 

 

しばらく考えていた様子のが、動きを再開した。

 

 

「宍戸、ね、宍戸」

「!・・・あ?なんだよ」

 
宍戸はノートをとるのに必死である。

 

「ペンかしてくんない?」


「あぁ?   おまえ筆箱あんじゃん」

「今日一本足りないのよ。」


「    ・・・・何色がいんだよ。」

「なんでもいーよ。宍戸が使わないやつ、貸してくれない?」

 
宍戸は眉をしかめて考えながら、がさがさと筆箱をあさって

 
「ほらよ。」

「ありがと。」
 

緑色のペンを差し出した。

宍戸はもう一度黒板に向き直り、はすっとそのペンを本に挟んだ。

 

 

(しおり替わりかよ・・・・)

 

 

そしてその後も宍戸は必死になってノートを取り続け、は涼しい顔で小説とノートとりを平行させた。

 

 

 

(しかも絶対のノートの方が綺麗で、の方が理解してるんだろうな・・・)

 

跡部はため息をついて、ななめ前にいる部活仲間に憐れんだ目を向けた。


























4限が終了するころには、は小説を読み終わっていた。
「宍戸、ペンありがとう。助かったー」

「んあぁ、・・・・・  はいこれ。」
 
宍戸は緑のペンを受け取ると、こんどはピンク色のペンを差し出した。
 
「      ?  ・・え?なに?」

「俺理科は緑使うからさ、代わりにそれ貸すわ。」
 

「・・・・・・・・・」

 

 

 
























「・・・・・・ぶっ・・クク・・・」


「あぁ?跡部、どーした?」


 

 

 

 

 

 

 

5限は理科。 こんなことよくやりますよね。 続編も考えてたんですけど、理屈っぽくなったのでやめます多分。 え てか意味わかりますか?このはなし(びくびく) 小心者・・・