「今日もあっちぃなー!」

「おいテメー、基礎練まだ終わってねぇだろうが。」

「あぁ?いちいちうるっせーんだよマムシ。」

「んだと!?」

「こんな暑い日によくそんな馬鹿みたいに走ってられるよなぁ。

今日はこの夏最高の暑さって愛ちゃんも言ってたぞ?」

「だ、誰だ・・アイチャンて・・・」

「お前目覚ましテレビ見てねーの?

・・それに部長も生徒会で遅くなるらしいしよぉ、ちょっとくらい

「桃、それは怠慢ってもんじゃないかなぁ?」

「どぅわわわわわっ!?

 ふ、不二先輩どっから出てきたんスかぁ!??」

「!!(ドッキンドッキン・・)」

「やだなぁ。人を化け物みたいに。

 ちょっとは暑さも納まったかい?」

「はいそりゃもう・・一瞬すごく涼しく・・・・・・・・・・・・・いや、な なんでもないッスー。」

「確かにこんな真夏日は練習したくないけど、怠けちゃいけないよ?桃。」

「別に怠けてた訳じゃないッス!」

「(不二先輩はめちゃめちゃ涼しそうなんスけど・・・)」

「それに手塚がいなくたって関係ないでしょ?

「あ、はいッスー。」

「(不二先輩的にはマジで関係ないんだろうな)」

「海ど

「! 基礎練行ってきます!!」

「マムシの野郎、基礎練終わったんじゃなかったのか?」

「・・・・・・フーン。」

 

 

「ねぇ桃、最近の君は確かに強くなったけど

 自分のパワーに自信を持ちすぎていないかい?」

「そんなことっ

「常に上を目指すことで人間は成長するんだ。」

「・・・・・・・」

「安心したらそこで 終わり。」

「不二先輩・・・・・。」

 

不二が部室裏の木陰に歩き出したため

桃城も自然とそれについて行った。

 

 

 

 

「達成率ってね、決まってるんだ。」

 

「7割しか達成できない人は、絶対にそれ以上はいけない。」

 

 

 

「100を目指したら 70までしかいけない。」

 

 

 

 

「でも、200を目指したら140までいける。」

 

 

 

 

「だから常に

 目指すものは ばかみたいに大きい方がいいんだ。」

 

 

「心の中では ね。」

 

 

 

 

 

 

 

桃城 武は強くなりたかった。

 

誰かの下につく気など無かった。

師匠とか 弟子とか

 

所詮人間は 自分の力で強くなっていくしかないんだから。

誰かに教えてもらっていては いつまでたっても レールの上だ。

 

 

 

 

不二周助は他人を許さない男だ。

正直 謎が多くて よく分からない。 多分本人でさえ そうなんだろう。

あの乾先輩に出さえ 正確なデータを取らせない。

 

勿論彼に教えを受けたものなど いない。

 

桃城は ドキドキしていた。

 

 

 

 

不二先輩、それは?」

 

「これ、振ってごらん。」

 

 

不二が語りながら作っていたのは

ガット部分に 和紙のようなものを貼り付けたラケットだった。

 

「なんスか?コレ・・。」

「それでジャックナイフを打ってごらん。」

 

 

桃城は怪訝ながらも かるーくラケットを振ってみた。

 

「!?」

 

空気は途中で動かなくなった。

 

 

「重っ!?」

「風が抜けないからね。

 もしそれでジャックナイフが振れるようなら 君のパワーは本当に

 ずば抜けるだろうね。」

 

 

 他の奴らとは 目指すところが違うんだから。

 

 

「それに 風の流れを読めるようになるだろうね。」

 

 

風。

風 は 不二のカウンター技を思い出させた。

 

 

桃城はどきどきしていた。

不二の意図が読めなかった。なんで 俺に?

 

越前でなく なんで 俺に

 

 

 

「はい、桃。とりあえず素振り100回。」

「   ウ ウッス!」

 

 

 

 

 

 

「はっ!  ・・・・ふっ   フン!  おりゃぁ! ふ! ふ!

 

 

 

 

 

 

「レギュラーは集合!」

 

「・・あ。なんだ残念。手塚帰ってきたみたいだね。」

 

 

桃城は汗だくになっていた。

これだけの事でこんなに 辛い。

不二は こんなのとっくに こなしてきたのだろうか。

 

まだ まだ遠い。

 

 

「んじゃ、行こうか。手塚に怒られちゃうからね。」

 

不二は涼しい顔で言った。

 

「ウス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なぁ桃・・・。」

「あ、お疲れーッス大石先輩。なんスかぁ?」

「あの、さっきさ、ちょっと見たんだけど。」

「はい?」

「不二と・・・その・・・・」

「  あぁ、はい・・なんか。不二センパイがどういうつもりかは分かんないんすけど

 

「その、なんであんな一生懸命不二を扇いでたんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

「や、なんか汗びっしょりになりながら桃が扇いでて

 不二は木陰でやたら涼しそうな顔してたから気になって・・

 その 余計なお世話とか 勘違いだったら 気にしないでくれていいんだけど

 なんか不二に弱み握られてるとか 苛められてるんじゃないかって・・その・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええええええええええ!!?」

 

「も、桃!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

団扇

 

 

 

 

餌食が他に移ってるんだから 黙っときゃいいのに いい人だから助けてしまうのですね 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ大石。」

「はっ!?」(ビク)

「よく昔の権力者がさぁ お付の女の子とかに

 自分のこと扇がせたりしてるじゃん?

 でもあれって薄っぺらい羽とかでさー ホントに扇いでほしいわけじゃないんだ。

 ただ自分の権力を誇示したいだけなんだ。」

「は・・・あ? (何言ってるんだ?)」

 

「でも僕は権力をそんな無駄遣いしたりしないよ!

 むしろ権力を総勢させて皆に僕のこと一所懸命扇いでほしいね!!」

「(何を言ってるんだ!?)」

 

 

 

「だってばかみたいに暑いんだもの!!

 東京のばーか!」

 

「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

051111 ポッキーの日だ!

あーまたこんなパターンになってしまったなー

(多分もういっちょこんなパターンだ)

モドル