朝顔「はぁぁぁ ・・・・・。」
「あれ。桃センパイ。わかりやすく元気ないッスね。」
「越前・・・。俺は今センチメンタルなんだよ。」
「 は ?」
「センチだ。アンニュイだ。ブルーだ・・。」
「しっかりして下さいよ。
桃センパイから元気をとったら何も残りませんよ。」
「何か残れよ!!!」
「・・・・・・・・・ でかい図体。」
「いらんモンじゃん!邪魔じゃん!」
「・・・・・・・・・」
「はぁ ――――」
「あ、俺がいなくなってもチャリは残るんじゃねぇか?
お前にやるよ。」
「桃センパイ死ぬみたいッスね。」
「俺だと思って大事にしろよ・・・。ちゃんとそれで通学しろよ・・・。」
「元気出してくださいって。
桃センパイが死んだら 大石センパイの胃の穴が大っきくなっちゃいますよ。」
「お前大石先輩にチャリこがせる気かよ!」つか大石先輩チャリ通じゃねえだろ
「だって嫌じゃないスか。
チャリ風で突然前の人の髪の毛が顔面にはりついたら。」
「部長か!?部長のことを言ってるのかそれは!?」
「・・・で、なんでそんなんなっちゃったんスか。」
「忘れてたんだよ。」
「 何を?」
「夏休みの理科の自由研究。」
「・・・・・・。」
「いーよなー。一年は今年は絵描きゃいいんだろ?」
「大変でしたよ。」
「あーあーあー。 朝顔の観察・・とかじゃ駄目か?」
「・・・・・・・桃城君 何年生デスカー ?」
「はぁーいっ 。にねんせーでーす。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・
はぁ・・・・・・・・・・」
暇で 暇で
病棟をぷらぷら歩いていたら
子ども達ばかりがいる病室が見えた。
「幸村!おい、病人なんだから歩き回るんじゃない!」
中では何やらお楽しみ会が開かれているようだった。
看護士と 子ども達の悲しい歌が聞こえてくる。
「ん?」
ふと
病院の入院服の裾を
眼帯をした男の子に引っ張られた。
「なぁに?どうしたのー?」
「(あぁ幸村、まるで天使の笑顔だ・・少しは俺にも
「楽しそうだねー。今日は何の日?」
「あのね、りっちゃんのね おたんじょぉかいなの。」
「そっか。おめでとう。」
「これあげるー。」
渡されたのは
青いグラデーションのある 和紙のような紙に
絵なのか文字なのかさえ分からないような
何かがクレヨンで描かれていた。
「え?・・いいの?」
「うん!!いっぱい作ったからー!」
「どうもありがとう。大切にするね。」
「(あぁ幸村。なんと優しい菩薩のような心を
眼帯少年とばいばいして
さらに廊下を進むと
子ども達の病室の外に
朝顔が並んでいた。
既に太陽が南向きの窓の真ん中に昇っていて
当然にしぼんでいた。
しぼんでいる朝顔って
・・・似ているな。
「知ってる?真田。枯れてしぼんだ朝顔はね
摘んだほうが花のためにいいんだよ。
その方がたくさん花がつくんだ。」
「ほう!そうだったのか。流石幸村。博識だな。」
真田の見えないところで
和紙をぐしゃぐしゃに
握りつぶした。
「しかし幸村といると勉強になるし その た 楽しいぞ。ウム。
いつでも真田家に嫁
先ほどの眼帯少年が窓からひょっこり顔を出した。
「おねえちゃーん!また来てねー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
「あの子、僕のこと おねえちゃん だって。ふふ。」
「はははは
「 何 が お か し い 」
幸村は再度
(病人とは思えないほどの)握力を手に込めた。
チラリと見えた小等部の教室党の前に
同じ色のプラスチックの鉢が並んでいる。
マジックでイビツなひらがなが並んでいる。
「うっわー懐かしい。」
「おー朝顔か。」
「絶対やるよなー。小等部の時って!」
「あー。朝顔の観察か?」
「懐かしいなぁ。なんちゅーか日本の夏には欠かせはんよなぁ。」
「・・・アサガオって なんだ?」
・・・・・・・・・・
「「「あ゙?」」」
「 この花の名前・・・か?」
「や、久しぶりに驚いたぜ跡部様。」
「朝顔知らんってすげーよ。」
「お前ちっさいころ理科の研究とかやらなかったか?」
「研究?」
「小等部の1年とか2年とかの時だぞ?」
「夏休みんときとか なんか自由に適当な観察とかしたやろ?」
「あー。
ペレニアルライグラスのマルチスペクトルイメージングシステムを利用したベレリンおよびアブシジン酸による細胞内の微小管の低温に対する安定性の変化の観察 とかやったなぁ。懐かし・・
「あとやっぱスイカな!」
「学校のプール解放!」
「ラジオ体操も懐かしいなぁ。ハンコ集めんのに必死んなって
「ら らじおたいそう って 何だ?」
「「「(・・・跡部うぜー)」」」
「お。」
「・・東方?どうかした?」
「朝顔だ。なんか懐かしいなぁ。」
「あー。自由研究?」
「おう。俺小学1年・・・いや2年だったかな。
観察日記つけたんだけどよ。」
「お決まりだな。」
「咲いた朝顔の数スタンプでつけようと思ってたんだけどさ。」
「朝顔のスタンプなんて持ってたのか?」
「や。あれで貰ったんだよ。学研の科学で。」
「うおおおおお!まじ懐かしい!」
「はは。南もやってた?」
「おう。俺は学習 の方だけだったけど。」
「俺は両方やってたぜ。」
「うちも弟は両方やっててよー、羨ましかったなぁ。」
「なんで弟だけ両方何だよ。ははは。」
「さぁなー。でも帰ってきて玄関にあると嬉しかったなぁ。」
「あの歌懐かしいなー!」
「あー、あの、何だっけ?あのCMのやつだろ?」
「そうそう、ソレ!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・そ、その、なぁ!?」
「な! 俺ら絶対今同じもん思い浮かべてるよな!」
「確実にな!」
「まぁなんか歌うのは・・・」
「こっぱずかしいよなぁ。」
「・・・ま、通じてるし、な。」
「お おう。」
「・・・・でさ、さっきのスタンプの話なんだけどさ。」
「 あぁ。」
「いざ押すって時に見つからなくてさー、
結局母ちゃんが描いたんだよ。」
「あぁ。こういざ使いたいって時に見つからないもんだよなー。」
「その絵がまた下っ手くそでさー」
「へー はは。」
「はははは。」
「あ、そういやさ 夕顔ってのもあんじゃん?」
「おう。」
「あれってさ、夕顔だからって夕方咲くもんじゃないらしいぜ?」
「・・・・・ へ ー ?」
「日が出る前とかの早朝に咲くらしい。」
「 へぇ − ( なんだろ。どっかで聞いたことあるな。)」
「だからさ、写真とかに夕顔が写ってたら
それは夕方じゃなくて 超 早朝 ってことなんだよ。」
「はーん・・ (ますます聞いたことあるなぁ)」
「・・・・」
「(なんだっけ なー)」
「・・・・」
「(あ!金田一だ! 金田一の写真トリックだよ!)」
「・・・・」
「(あれドラマでやった時、首吊り死体がリアルで怖くて寝れなくなったんだよなー)」
「・・・・」
「(ふー!でも思い出してスッキリしたー。)」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・(金田一のパクリって気づかれたかな?)」
お前らほんっっっ と地味な!イライラするわ! 051014 わはは。地味ーズわはは。無駄に長ぇーし地味だしよ。 夕顔は超早朝咲く 種もある。というだけのことです。夕顔は夕顔。 跡部の研究テーマは某研究テーマを紹介してあるwebページから抜粋。ていうかつなげました。 スペシャリストが見たら多分意味が全然分からない。 スペシャリストが見ても全然分からない。 初立海。山吹もだけど。 ユッキは美人さん。やわらかに しとやかに なんでもない顔をして 狂っていけばいい。 真田は 真田。 そういや高校生が日本刀を持って クラスメートを人質に立てこもったそうですね。